2003 夏 全国大会 決勝戦
決勝戦の相手は[庄Jr.T.C.S]石川県のチームでした。
粘り強いチームで、準決勝での「大沼みかんJr」との戦いも、
えー試合をしていたので、かなり接戦になることが予想されました。
子供達もかなり緊張ぎみでしたが、しっかりとコーチの話しに耳をかたむけ、
「眼光鋭く」っとまではいかないまでも、気合いまんたんなのが充分伝わってきていました。
決勝戦より三本引き
二本先取した方の勝ちとなります。
一本目
スタートから少しこちらに動いたものの、膠着状態。
1メートル程引き込んだところで、行ったりきたり。
「長引くと不利になる」と判断し、ラインを下げて一気に勝負!
のつもりだったのですが…。
なかなか勝負がつかず、ドロゲームに…
「踏め」「蹴れ」と叫び続けていました。
そして審判の笛、
「ぃよっしゃー」 倒れながら、両手を突き上げる子供達
もちろん私も「ぃよっしゃー!」
あと一本で全国優勝!
レーンを交代し二本目
ここは、予てより決めていた選手を一人交代して二本目へ…
スタートは一本目と同じくこちらに少し動き、
調子良く2メートル程引き込んだところでバランスを崩し
尻餅をついてしまいました…
一本目は、うちのチームのほうが立ち上がりも速く
攻撃を仕掛けていけたのですが、二本目は相手の立ち上がりの方が速く
すこしづつ引かれる展開となっていました…
必死の形相で止めている子供達…
「ガンバレ!」としか言えませんでした…
相手に引き込まれたその時、
一人の子供のシューズが脱げてしまったのです。
片手を離し早くシューズを履こうとするものの、
7人で相手の引きを止める術はなくシューズが履けた時には
審判の笛がなっていました。
その子供を、せめてはいけなかったんです。
しかし、冷静さを完全に失っていた私は
「何やっとるんじゃー!交代じゃー!」と叫んでました。
(この大会時 4年生だった女の子、へこんだとおもいます。
しかしこの子が綱引きを辞めることなくやり続け
全国大会で二階級制覇を成し遂げてくれるのは後々のこと)
本来なら違う子を交代させる予定で
冷静に判断しなければいけなかったのですが
(バテバテの子もいたので)…
監督がこれでは…
一本取り返されて、落ち込む子供達、疲労と動揺…
大丈夫、相手もへばってる…
気持ちの整理がつかないまま三本目へ
こんな状態では勝てるはずもなく二本目と同じ展開で
引かれていき…そして審判の笛…
ありきたりですが、最後の最後まで
子供達は諦めることなく「全力を尽くして」よく頑張ってくれました。
試合後の挨拶が終わり、肩を落し泣いている子供達…
私も、というより私が一番ポロポロ…
子供達にもうしわけなく、情けなく…
声を限りに応援して下さった、保護者の方々に御礼を言って 一礼。
閉会式終了後、子供達を集め「申し訳なかったなぁ」 と…
来年は、かりを返しに…
「捲土重来」を期して
2003 夏 全日本ジュニア綱引選手権大会
MJ2 準優勝 鈴小ジュニア綱引クラブ